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【TOEIC】就活やスキルアップに必須、英語の資格試験と言えばこれ

英語によるコミュニケーション能力を評価する世界共通の筆記試験。Test of English for International Communication の略。現在,世界約60ヵ国で実施され,年間300万人以上が受験(日本では2004年度に約143万人が受験)。Listening Comprehension(聴き取り。4部,100問。所要時間約45分)とReading(読解。3部,100問。同約75分)からなり,試験結果は10点から990点までのスコアで判定される。日本では,個人のほか,企業・官公庁・学校などで英語能力の測定に用いられている。試験は,米国のEducational Testing Services(ETS)が開発・制作。日本における実施・運営は,財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会が行っている。

株式会社平凡社 百科事典マイペディア

TOEIC ProgramはTOEIC TestsとTOEIC Bridge Testという2つのテストブランドで構成されています。TOEIC Testsブランドの中には、TOEIC Listening & Reading Test、TOEIC Speaking & Writing Test、TOEIC Speaking Testという3つの個別テストがあります。もう一方のTOEIC Bridge Testブランドは、初中級者向けのTOEIC Bridge Testというひとつのテストで構成されています。

一般的にTOEICと言うと、以下の5つのテストで構成されるTOEIC Programの中で最も受験者数も多く学生の就職活動や、社会人のキャリアアップ、海外赴任などさまざまな場面での英語力指標として用いられるTOEIC Listening & Reading Testを指します。

このテストは、ビジネスや日常生活における英語でのやりとりの能力を測るためのテストです。英検などの日本独自の資格とは異なり、英語でのコミュニケーション能力を公平公正に評価するための世界基準として、様々な場面で重要視される資格となっています。

テストの特長

TOEIC L&R TOEIC S&W TOEIC Bridge Test
英語によるコミュニケーション能力を幅広く測るテスト

身近なシーンからビジネスまで、幅広い場面でのコミュニケーション英語能力を育成したい。初級から上級まで同一のモノサシで英語能力を確認したい。
効果的に英語でコミュニケーションするために必要な、話す・書く能力を直接測るテスト

国際的なビジネスコミュニケーション場面での、英語による発信能力の向上を図りたい。TOEIC L&Rを活用しながら、4技能(聞く・読む・話す・書く)をバランスよく伸ばしていきたい。
基礎的なコミュニケーション能力を測るテスト

まずは日常的なシーンで、コミュニケーション英語能力を育成したい。英語能力の底上げを図るため、基礎から英語学習に取り組ませたい。TOEIC L&R受験へ向けたモチベーションを高めたい。
内容 リスニング約45分間とリーディング75分間のテスト スピーキング約20分間とライティング約60分間のテストIPテストの場合、TOEIC Speakingのみ、TOEIC Writingのみの実施も可能 基礎的なリスニング約25分間とリーディング35分間のテスト
テスト形式 マークシート方式 パソコンとヘッドセットを使用 マークシート方式
テスト結果 10~990点
5点刻みのスコアで評価
各テスト0~200点
10点刻みのスコアで評価
20~180点
2点刻みのスコアで評価

TOEICテストの構成

  • 問題数200問(リスニング100問・リーディング100問)
  • 制限時間2時間(リスニング45分・リーディング75分)
  • 試験方式 マークシート方式

2016年5月実施の第210回公開テストより出題形式が一部変更されました。
以下は変更後の情報です。

リスニングセクション

Part1:写真描写問題(6問)
1枚の写真についての放送される4つの描写から正しいものを選ぶ問題。

Part2:応答問題(25問)
1つの質問または文章と、その質問または文章に対する3つの答えが放送され、ふさわしい答えを選ぶ問題。

Part3:会話問題(39問)
2人または3人の会話が放送され、問題用紙に印刷された設問と設問に対する解答から最も適当なものを選ぶ問題。

Part4:説明文問題(30問)
放送されるミニトーク(アナウンスやナレーションなど)を聞いて、問題用紙に印刷された設問(放送される)と設問に対する解答から最も適当なものを選ぶ問題。

リーディングセクション

Part5:短文穴埋め問題(30問)
4つの選択肢から一つを選ぶ穴埋め文法問題

Part6:長文穴埋め問題(16問)
4つの選択肢(単語、句、文)から一つを選ぶ穴埋め問題。

Part7:1つの文書:29問+ 複数の文書:25問
印刷された文書を読み、設問の解答から最も適当なものを選ぶ問題。

TOEICのスコアと英語力

  • 試験結果 990点満点(Reading 495点満点、Listening 495点満点)
    セクション別スコアとトータルスコアで結果が示される。スコアは5点刻みで、それぞれのセクションが5~495点、トータルで10点から990点で表示)
  • 平均点は、回ごとに多少の差はありますが、リスニングセクションが310点前後、リーディングセクションが260点前後、トータルで570点前後となっています。

以下より表を引用(https://www.iibc-global.org/toeic/special/target/list_reading.html)TOEIC L&Rスコア別できること一覧

本サービスは2011年1月の第160回TOEIC L&R公開テストを受験した方を対象に実施したリサーチの結果を元にしています(有効回答数10,149名)。
TOEIC L&Rスコア取得者に対して、英語でどのようなことができるかをアンケート調査することで、特定のTOEIC L&Rスコアレンジの方が「できること」と「できないこと」を示しています。

https://www.iibc-global.org/toeic/special/target/list_reading.html(TOEIC L&Rスコア別できること一覧)

👉簡単にまとめると

  • Eランク:~215点
    単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない。断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない。
  • Dランク:220~465点
    ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。身近な話題であれば応答も可能である。語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる。
  • Cランク:470~725点
    通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
  • Bランク:730~855点
    通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。
  • Aランク:860点~
    自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。

以上は公式のホームページからの引用


TOEICのスコアは就職、転職活動や、昇格、海外赴任など学生にも社会人にも必要となることが多くあります。学生の就職であれば600点以上、転職、昇格であれば700点以上、海外赴任であれば850点以上が一般的な目安と言われています。

テストの申し込み方法

申し込み方法などの詳細については、公式サイト「申込方法・受験料」を確認しましょう。テストの結果については試験の約1カ月後にOfficial Score Certificate(公式認定証)が届きます。この認定証は再発行できますが有料ですので、結果を外部に提出等される場合は要注意です。

テストの概要

  • 1年に10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国80都市で実施
  • 受験料:5,725円(税込)

試験日までの準備

TOEICの試験当日までの流れと欠かせない準備を確認しておきましょう。

  • 約1ヶ月前 受験申し込み締切
    試験日程などは公式サイト「テスト日程」より。
    申し込み方法は公式サイト「申込方法・受験料」より。
  • 約2週間前 受験票到着
    日程と試験会場を確認してください。
  • 当日まで 試験会場と交通手段などの確認、受験票に貼付する証明写真の用意
  • 当日
    持ち物リスト
    1. 受験票
    2. 証明写真→受験票に貼付
    3. 本人確認書類(運転免許証・学生証・パスポートなど)
    4. 筆記用具(HBの鉛筆・シャープペンシル、消しゴム)
    5. 時計(教室に時計がないことも。携帯電話は時計として使用不可)