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【北堀江・南堀江】大阪のおしゃれ発信地といえば?

要約

「北堀江」と「南堀江」の2つのエリアを指した総称として「堀江」と呼ばれています。堀江はファッション、雑貨、カフェなど、最先端のおしゃれがな店が並び、大阪のおしゃれスポットとして有名です。

目次

・堀江の歴史

・北堀江

・南堀江

堀江の歴史

家具屋街としての大成と衰退

当時は北と南を分断するように堀江川が流れており、安土桃山時代後期の材木の流通、江戸時代の土佐藩(高知県)主導での材木市など、木材を運ぶ船が行き交い水運が盛んでした。

現在の長堀通にはこの材木市の名残として「大阪木材市売市場発祥の地」の碑が建てられています。

その後、運び込まれた木材を利用して家具や仏具などの建具製造が盛んになり、家具屋街としての基礎ができあがりました。

第二次世界大戦中の1945年の大阪大空襲で一度は焼け野原となりましたが、その後立花通りを筆頭に復興が進み、高度経済成長の時代には、建築の需要などもあって家具屋街として栄えることとなりました。

しかしながら1990年以降はIKEAやニトリといった大型の安価な家具店が進出し、わざわざ堀江まで足を延ばす人が少なくなったため、人通りがほとんどなくなってしまいました。

若者中心のおしゃれ発信地として再生

家具屋街で経営者の代が変わった、1992年ごろから、立花通りの愛称の公募や、フリーマーケットなど若者向けの催しが「立花通活性化委員会」を中心に行われ始めました。

当時はファッションといえばアメリカ村というイメージで、若者が訪れることはありませんでしたが、緑が多い堀江公園などのスポットが着目され、このイメージを生かした落ち着いた雰囲気のカフェの開業が1つの転機になりました。

それに目をつけた人気セレクトショップが堀江に出店したことで、人通りが急増しました。地元の人々もテナントの貸し出し、若者向けの店舗への改装など新しいスタイルに適応していきました。

現在はオレンジストリート沿いのみならず、少し離れた路地裏の町家などへもファッション、インテリア、カフェなどのテナントが出店し、新旧の店舗や住居、企業のオフィス等が入り混じった珍しい場所となっています。

江戸時代 水運、材木業、建具製造
明治から昭和 家具屋街の繁栄と衰退
平成 若者中心のおしゃれなまちづくり

 

北堀江

  • 大阪市立中央図書館

西長堀駅前の大阪府下で最大級の公立図書館。約1,000席のデスクが設けられており、勉強スペースとしても利用できます!

  • 土佐稲荷神社

岩崎弥太郎(三菱財閥創始者)が土佐稲荷神社の土地を譲り受けたもの。

    • スターバックスコーヒー四ツ橋店

営業時間 月から金 7:00〜22:30 土日祝 8:00〜22:30
定休日 不定休

    • TSUTAYA北堀江店

営業時間 10:00~27:00
定休日 年中無休

いわゆるメインの通りからは外れますが、受験生や資格試験の勉強を行う人や文学派の人には大阪最大の公立図書館の存在は目を離せませんね。土佐稲荷神社を始め少しディープな観光スポットもあるので、人とは違ったことをして楽しみたい方は北堀江を散策してみると面白いかもしれません。

南堀江

  • オレンジストリート

おしゃれなカフェやファッション、雑貨のお店が集う堀江の象徴!

  • キャナルテラス堀江

川べりのテラス席が楽しめるグルメスポット

  • 堀江公園

堀江の中心に位置する公園。テイクアウトしたパンやコーヒーで堀江散策の小休憩。

  • 歓進相撲興行の地

江戸時代初期、禁止されていた相撲が(風紀を乱すと考えられていた)堀江で1702年に解禁)され、全国の相撲取りが集まったとされる。

何と言っても堀江の象徴であるオレンジストリートが位置しています。初めての方はこの通りをひとまず歩いてみるだけでも楽しいですよ。全て見て回るのに時間が足りなくなってしまうかもしれませんので周囲の散策も合わせて行いたい方にはレンタサイクルなどがお勧めです。

まとめ

今回は古くからの歴史を持つ堀江についてご紹介しました。皆さんも堀江を訪れた際には、これらの時代背景や歴史を頭に入れて街を見渡してみてはいかがでしょうか。シャッターのしまった家具屋跡の横に、おしゃれな洋服が並ぶ店舗があったりと堀江地区の歴史を少し読み解けるかもしれません。